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GUIDE 01 / 営業・提案

提案書の準備にAIを使う方法|自社資料3つと出力例

相談メモ・サービス資料・使える事例を整理し、提案の骨子と追加質問を作る手順。架空の入力例、指示文、出力見本、送信前の確認表を紹介します。

制作にAIを使用。具体例・計算例は説明用です。更新日:2026-09-23

提案書をAIで作ろうとしても、一般的な説明ばかり出てくる。そんなときは、文章の指示より先に、相手の相談内容と自社の提供条件をそろえてみてください。最初に任せる範囲を「提案の骨子・未確認事項・次の連絡案」にすると、担当者が確認しやすくなります。

この記事では、食品ECサイトの改善相談という架空の例で、渡す資料から出力の確認までを説明します。完成した提案書や成果を保証するものではなく、自社の仕事に合わせて試すための手順です。

最初にそろえる資料は3つ

資料 入れる内容 確認すること
相談メモ 目的・困りごと・希望時期・未確認事項 相手の発言と担当者の推測を分ける
サービス・料金資料 現在の提供範囲・価格・別途費用 旧版や特別条件を混ぜない
使用可能な事例 似た課題・対応内容・確認できる結果 公開範囲と利用許可を確認する

資料を大量に渡すより、今回の提案に必要な部分を選びます。料金資料には版や更新日を付け、判断に使う正本を決めてください。社外に出せない事例は、提案への掲載用と社内で考えるための参考用を分けます。

資料の準備、AIによる下書きの分類、人の照合という提案準備の工程図。
図:提案準備を、3段階に分ける相談メモ・現行の提供条件・使える事例をそろえ、AIで骨子と未確認事項を分けます。人が価格・日程・提供範囲を元資料と照合し、根拠のない記述を直してから提出を判断します。
図を拡大して見る(SVG・別タブ)

架空の入力例:不足している条件も書く

【相談メモ】
食品ECの商品ページを見直したい。
商品の違いと配送条件が分かりにくいという相談。
希望する成果:購入前の疑問が分かるようにしたい。
予算・公開希望日・最終承認者:未確認。

【当社の提供範囲】
商品情報の整理、ページ構成案、FAQ案を作成する。
商品撮影とシステム改修は今回の標準範囲に含まない。
料金は範囲確定後に見積もる。

【使用可能な事例】
今回は提案に引用できる事例を用意していない。

「事例なし」と書くことにも意味があります。参照資料がないのに、もっともらしい導入実績を補わせないためです。実際の顧客情報を使うときは、自社で認めたAI環境と入力可能な情報の範囲を先に確認します。

指示文では、出力の形と判断の境界を決める

以下の資料だけを根拠に、提案準備の下書きを作成してください。
1. 相手の課題を整理する。
2. 当社の提供範囲に収まる提案の骨子を3項目で示す。
3. 未確認事項を、相手に尋ねる質問に変える。
4. 次の連絡文を作る。
根拠がない価格・納期・実績を追加しないでください。
仮説は仮説と記し、資料にない事項は「未確認」としてください。
各提案に、参照した資料名と該当内容を添えてください。

この指示だけで誤りがなくなるわけではありません。出力に根拠を付ける目的は、担当者が元資料に戻って確認しやすくすることです。見積額の確定や相手への送信は、人の仕事として残します。

出力例を、元資料と照合する

区分 出力の見本 根拠・確認
提案の骨子 商品ごとの違いを一覧に整理し、配送案内とFAQ案を用意する 相談メモと当社の提供範囲
含めない作業 商品撮影・システム改修は今回の見積範囲に入れない 必要性が分かれば別途相談する
追加質問 優先して見直す商品、予算の目安、希望時期、承認者は誰か いずれも未確認
連絡案 商品情報と配送案内の整理から検討しています。対象商品とご希望時期を教えていただけますか 金額・納期の確約を含めない

例えば「売上が増える」「今月中に公開できる」という文が追加されていたら、資料には根拠がありません。そのまま採用せず、提案の目的や確認事項に書き換えます。表現を整える前に、提供できる内容と一致しているかを見ることが大切です。

法人研修の提案準備に使う入力テンプレート

法人研修の提案なら、対象者と学習後にできるようになってほしい仕事を先に整理します。次は架空の相談を入れた記入例です。実在の顧客情報や当社の提供価格・実績を示すものではありません。

【相手の相談】
対象:法人営業の新任担当者
困りごと:商談後の提案準備が担当者ごとにばらつく
希望:商談メモを整理し、提案の骨子と追加質問を作れるようにしたい
参加人数・実施日・予算・最終承認者:未確認

【自社の提供条件】
提案可能:相談内容の整理と、架空の商談を使った演習
確認が必要:講師の稼働、所要時間、受講環境、見積条件
対象外:顧客の実データを使う演習は、利用条件の確認前に約束しない
引用できる事例:今回はなし

【AIに依頼すること】
この資料だけを根拠に、以下の提案準備表を作ってください。
①相手が伝えた課題 ②研修案の骨子 ③参加者が作る成果物
④相手に聞く質問 ⑤社内で確かめる条件 ⑥根拠の資料
研修案は提案者の仮置きと明記し、合意済みと書かないでください。
人数・価格・日程・導入効果・実績を推測で追加しないでください。

この入力なら、骨子は「商談メモの整理→提案骨子→追加質問を作る演習案」、成果物は「提案準備表」として検討できます。受講人数が未確認なのに「全員を個別指導」、時間が未定なのに「半日で習得」と書かれた場合は、資料の根拠がないため採用しません。

提案書のテンプレートには何を入れればよいですか?

まず「相手の目的/確認済みの現状/提案内容と成果物/対象外/顧客側の準備/費用・日程の確定条件/次に決めること」の七つを揃えます。デザインを整える前に、確認済みと仮置きが区別できるかを見てください。

過去の提案書をAIに渡せば、そのまま再利用できますか?

過去の提案には、その顧客だけの条件や古い価格が含まれることがあります。過去提案書の再利用手順に沿い、今回使える説明と再確認が必要な条件を分けてから渡します。

送る前に確認する5項目

  • 相手の発言と自社の仮説が区別されているか。
  • サービス範囲・価格・納期が現在の条件と合っているか。
  • 実在しない事例や数字が追加されていないか。
  • 次に相手へ確認することが、多すぎず具体的になっているか。
  • 社外へ共有する資料・情報の範囲に問題がないか。

最初は1件の相談で、資料探し・入力・確認・修正にかかった時間を残します。下書きだけが速くなっても、修正が増えれば進め方を見直します。測り方はAI導入の効果測定、商談後の次の連絡は追客準備の進め方で説明しています。

提案書AIのツールを選ぶときの確認点

文章の骨子づくりとスライドの見た目づくりは、分けて試せます。まず確認するのは、自社資料を扱えるか、資料の根拠へ戻れるか、作成した文章や表を普段の形式で編集できるかです。デザインのきれいさだけでなく、誤った価格や条件を見つけて直せるかを見ます。

同じ架空の相談メモで、①資料にない価格を追加しない、②未確認の予算・納期を質問にする、③対象外の作業を除く、の3点を確かめてください。無料・有料の区分だけで判断せず、利用条件と自社情報の扱いを確認します。試行後に資料整理から支援を頼む場合は、AI導入支援の費用と範囲を確認できます。

提案の骨子を、確認済み条件と仮置きに分ける

架空の相談で「資料作成を速くしたい」と聞いた段階では、納品物・対象部署・利用データはまだ確定していません。AIには「確認済み/提案としての仮置き/追加で聞くこと」の三つへ分けて骨子を作らせます。

提案者が決めてよい範囲まで「要確認」で止める必要はありません。ただし、相手が合意したように書かず、選択肢と条件として提示します。提出前に、対象外、顧客側の準備、費用・納期が変わる条件を確認すると、説明と実際の提供範囲を合わせやすくなります。

実行記録:条件不足と資料の矛盾を含む提案準備

2026年9月22日、この記事用の架空資料を使い、Claude Codeの文章生成で2ケースを各1回実行しました。入力は法人研修の相談メモと提供条件で、顧客の実資料は使っていません。ツール操作を無効にし、提案骨子と確認事項の下書きだけを生成しました。

確認したかったのは、資料にない価格・日程・人数を補わないか、研修案を仮置きとして扱えるか、確認事項を顧客側と提供側に分けられるかです。2件目には、今回へ適用する承認のない過去の条件と、対象者が食い違う資料も加えました。

実行ケース入力の条件実際の出力で確認したこと処理待ち時間
1・条件不足人数・日程・予算・承認者が未確認。実績資料なし未確認事項を質問へ分離し、骨子を仮置きと表示。価格・実績・効果の確約を追加しなかった37.8秒
2・資料の矛盾過去例に10人・6月10日・20万円。今回の対象者は新任営業と管理職で記載が不一致旧条件を今回に流用しない旨を記載。対象者の矛盾を解消せず、資料管理者への確認事項に残した37.4秒

処理待ち時間は、実行環境でコマンドを開始してから応答が完了するまでの経過時間です。人が資料を作る時間、出力を確認・修正する時間は計測していません。AIなしの作業との比較、業務全体の短縮率、顧客環境での受入は行っていないため、削減効果の実績としては扱えません。

使う前に編集が必要だった点

1件目は顧客への質問が10項目、提供側への質問が8項目に広がりました。追加で確かめたい候補としては使えますが、すべてを一度に相手へ送ると負担が大きくなります。実務では、見積の前提になる人数・時期・予算・承認者などを先に整理し、残りは面談や社内確認へ分ける編集が必要です。

2件目には「成果物の相互確認」という演習案も追加されました。仮置きとは明記されているものの、入力資料で提供を確認した工程そのものではありません。講師が対応できるか、研修の範囲に含めるかを確認するまで、提供条件として採用しません。

検証条件・入力文・未編集の出力を読む/保存する(テキスト)。同じ指示でも出力が変わり得るため、この2回の結果から一般的な精度や安定性を保証するものではありません。実業務の比較では工程別の測定表で準備・確認・反映まで記録してください。

自社の運用に合わせて整理したい場合は、現在の作業と確認したい点を挙げてAI活用の進め方を相談できます。

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