GA4でサンクスページを問い合わせのコンバージョンとして数えるには、そのページの閲覧だけを対象にしたイベントを作り、キーイベントに指定します。すべてのページ閲覧を成果にしないことと、閲覧数を実際の問い合わせ件数と区別することが設定の出発点です。
この記事は、GA4のタグが動いていて、送信後に専用の完了URLへ移動するフォームを想定しています。別の画面へ移動しないフォームや外部サービスのフォームでは、送信成功時にイベントを送る別の実装が必要です。
設定前に、プロパティと完了URLを確かめる
対象サイトのGA4プロパティを開きます。問い合わせフォームのURLではなく、送信後に表示するサンクスページのURLを確認してください。ここでは説明用に https://www.example.com/contact/thanks/ を使います。
すでに同じ成果を計測している場合は、新しいイベントを足す前に既存設定を確認します。同じ一回の操作が別名のイベントでも計上されると、合計を読みにくくするためです。
管理画面で、完了ページ専用のイベントを作る
2026年9月19日に確認したGoogleの公式手順に沿った例です。表示や使える項目が異なる場合は、プロパティの権限と公式ヘルプを確認します。
- 「管理」→「データの表示」→「イベント」を開く。
- 「イベントを作成」を選び、イベント名を例として
inquiry_thanks_viewにする。 - 「コードなしで作成」を選び、元のイベントを
page_viewにする。 - URLの条件へ、自社の完了ページのURLを指定する。サイト内の他のページに一致しないことを確かめる。
- この閲覧を成果指標にする場合は「キーイベントとしてマークを付ける」を選び、カウント方法を確認して作成する。
元の page_view 全体をキーイベントにすると、他のページ閲覧まで成果になります。完了ページの条件で分けたイベントを使います。Googleのイベント作成手順
この例の inquiry_thanks_view は、記事内で決めた説明用の名前です。イベントの作成ができたことと、実データが届いたことは別なので、設定後に動作を確かめます。キーイベントの指定方法
推奨イベント名を使う場合
GA4には、見込み顧客の発生を測る推奨イベント generate_lead があります。フォームの受付成功をこのイベントで記録するなら、実際にどの処理が完了した時点で送るかを実装担当と決めます。この記事の inquiry_thanks_view はページ閲覧を区別する名前なので、両者を同じ件数として足し合わせません。Googleの推奨イベント一覧
キーイベントの指定は、指定前のデータを書き換えません。設定日を記録し、標準レポートへの反映を待って確認します。リアルタイムでも直後に見えない場合があるため、未表示だけで設定の失敗と決めつけず、対象プロパティと発生条件を確かめます。
サンクスページ閲覧と、保存成功は別に扱う
| 記録するもの | 分かること | 追加で確かめること |
|---|---|---|
| 相談ボタンのクリック | 入力画面へ進もうとした | 入力・送信まで進んだか |
| サンクスページの閲覧 | 完了URLを表示した | 直接アクセスや再読込ではないか |
| 受付処理の成功イベント | 実装で定義した処理が成功した | その応答が保存成功まで保証するか |
| 受付台帳・CRMの記録 | 受付内容が保存された | 重複・テスト・有効な相談の区分 |
サンクスページへ直接アクセスできる設計なら、問い合わせを送らなくても閲覧が発生します。カウント方法を選ぶだけで、受付台帳との一致や重複排除まで保証されるわけではありません。
保存成功を測りたい場合は、実装担当が「保存先で成功を確認してから送る」条件を定義します。サーバーが受け取っただけの応答を、保存完了へ読み替えないようにします。イベント名を変えるだけでは、この違いは解消しません。
六つの操作で照合する
以下は実装を評価するための期待値です。テスト受付を顧客への自動連絡へつなげない試験環境・運用を用意して行います。
| 操作 | 実受付の想定 | 確認する点 |
|---|---|---|
| 正常に送信 | 1件 | 対象イベントが届き、受付記録も残るか |
| 入力不足で送信できない | 0件 | 成功として計上されないか |
| 保存失敗を確認できた | 0件 | 完了表示や成功イベントを出していないか |
| 送信後に応答が途絶えた | 未確定 | 受付記録・処理番号で照合し、確認前に再送しない |
| 完了ページを再読込 | 追加0件 | 閲覧イベントだけ増える構成か |
| 完了URLへ直接アクセス | 0件 | 閲覧と保存成功の違いを把握できるか |
閲覧を数える設定では、後ろの二つでイベントが発生しても、直ちにGA4の不具合とは言えません。どの操作を指標にしているかに立ち返ります。GA4のリアルタイム表示などで受信を確かめ、受付台帳とはテスト時刻と件数で照合してください。
個人情報を計測データへ入れない
氏名、メールアドレス、問い合わせ本文をイベントの値へ入れません。完了URLのクエリにこれらを含める設計も見直します。Google Analyticsの個人情報に関する案内
業務上必要な受付内容は受付台帳やCRMで扱い、GA4には計測に必要な分類だけを送ります。受付内容をGA4へコピーすることを、両者の照合方法にしないでください。
設定を直した後の件数をどう読むか
旧設定がページ閲覧、新設定が保存成功なら、変更前後は同じ成果ではありません。変更日・イベント名・発生条件を残し、定義が同じ期間で比較します。同意状況や計測の遮断などで、保存済みの受付すべてがGA4へ記録されるとも限りません。実問い合わせ件数は受付記録を基準にします。
二重計測と直接アクセスを試す
| 操作 | 検査する結果 |
|---|---|
| 正常な送信と保存成功 | 受付番号を照合でき、成功イベントは一回 |
| サンクスページを再読込 | 同じ受付を新しい相談として数えない |
| URLを直接開く | 保存していない相談の成功イベントを送らない |
| HTTP200だが保存失敗 | 応答の意味を確認し、成功にしない |
| 既存タグと追加タグが両方動く | 同名イベントを重複送信しない |
GA4上のイベント作成だけでは、アプリの保存成功を新たに証明できません。実装がどこで成功を判定しているかを先に確認します。保存確認が取れない受付応答は、実問い合わせの完了とは区別した診断イベントとして扱う設計も検討します。
GA4の件数と実際の問い合わせ件数が合わない場合は、どの操作を成果として数えているかをご相談ください。個人情報を含む受付一覧を送る必要はありません。 計測・問い合わせ導線の相談