打ち合わせ後のメールをAIに任せるときは、会議記録をそのまま渡すより、まず社外へ伝えてよい内容を選びます。目的は、お礼の文章を整えることに加え、合意したことと次に確認したいことを相手とそろえることです。
社内の検討メモには、予算の推測、担当者への評価、まだ提案していない条件などが含まれる場合があります。それらが送信文に混ざらないよう、メール用の情報を切り出してから下書きを作ります。
メール用に残す情報は4項目
| 項目 | 記入する内容 |
|---|---|
| 相手と宛先 | 会社・部署・氏名。CCは人が決める |
| 合意したこと | 先方と確認済みの対象と進め方 |
| 自社の次の対応 | 実施する作業と確定した期限 |
| 先方に確認したいこと | 未確定の条件・資料・希望日 |
「来週中にはできそう」といった社内の見込みは、確約できる期限ではありません。送る前に担当者へ確認するか、日程を確認中だと伝えます。会議の内容を整理するところから必要な場合は、担当・期限の対応表を先に作ってください。
架空の入力からフォローメールを作る
相手:A社の商品ページ担当者
合意:商品ページの構成案を検討する。
当社の対応:9月22日に構成案を共有する。
先方への確認:優先する商品と、使用可能な商品写真。
未確定:公開日、制作費、写真の追加撮影。
社外に伝えない情報:当社の社内評価・原価・未承認案。
これは架空の作成例です。実際には、会社名や氏名、共有する資料を正しいものへ置き換えます。「合意したこと」の確認が取れていないなら、決定事項ではなく認識確認の表現にしてください。
件名:商品ページ構成案のご相談内容と次の確認事項
A社 ご担当者様
本日はお時間をいただき、ありがとうございました。
商品ページの構成案について、当社から9月22日に共有いたします。
準備にあたり、優先して見直す商品と、使用可能な商品写真を
ご確認いただけますでしょうか。
公開日・制作費・追加撮影の要否は、対象を確認したうえで
改めてご相談させてください。
本日の内容について、認識に相違があればお知らせください。
AIへの指示は「確定」と「未確定」を分ける
次の確認済み情報から、打ち合わせ後のメールを作成してください。
順序は、お礼、合意事項、当社の次の対応、先方への確認です。
未確定の価格・納期を約束しないでください。
入力にない会社名・氏名・添付ファイルを追加しないでください。
社内限定の情報は本文に入れず、不明点は下書きの外に列挙してください。
相手への質問は、今回返答が必要なものに絞ってください。
質問が多いときは、返信がなければ次の作業に進めない項目を先に選びます。本文の最後に大量の質問を並べるより、相手にしてほしい行動を明確にすると、認識を合わせやすくなります。
「添付しました」は実際の添付後に確認する
- 宛先・敬称・CCは今回の相手で合っているか。
- 合意事項に未承認の提案が混ざっていないか。
- 日時・金額・資料名を元記録と照合したか。
- 添付ファイルや共有リンクは正しく、相手が閲覧できるか。
- 他社の情報や社内限定のメモが含まれていないか。
下書きの確認と送信は分けます。送信前には実際のメール画面でも宛先と添付を確認し、返信が来たら新たに決まった事項を案件記録に戻します。この一連の作業を残すことで、次の連絡を作るときも前提を引き継げます。
一定期間が経った後の連絡では、会議直後と同じ文面を繰り返すより、相手の確認待ち・自社の準備待ちを見直します。続きは商談メモを使った追客準備をご覧ください。
お礼メールを一つの確認に絞る例
次は架空の商談後の文面です。予算と日程が未定で、まず対象業務を確認する場面を想定しています。
件名:本日のご相談のお礼と、対象業務の確認
本日はお時間をいただき、ありがとうございました。お話に出た「会議後の記録整理」から、作業の流れを確認できればと考えています。
まず、会議の記録から社内共有までを現在どなたが担当されているか、分かる範囲で教えていただけますでしょうか。費用と実施時期は、その範囲を確認してからご相談させてください。
相手が合意していない日程や成果を、決定事項として書かないようにします。質問が複数ある場合も、次の作業を決めるために必要なものへ絞ります。送信前には、宛先、氏名、商談で確認できた内容、添付、次の依頼を人が確認します。
自社の運用に合わせて整理したい場合は、現在の作業と確認したい点を挙げてAI活用の進め方を相談できます。