BtoBのSEOキーワード選定は、顧客が仕事で困ったときの言葉を集め、記事で答える疑問と自社が支援できる範囲を結び付ける作業です。まず一つの業務を選び、「工程」「つまずき」「導入判断」の三つの軸で言葉を広げます。
この記事では、候補の発見から確認、既存記事との整理までの進め方を示します。例として挙げる語は候補の作り方を示すもので、検索量を確認したキーワード一覧ではありません。
最初の候補を、三つの場所から集める
最初に自社への相談や商談メモを読み、相手が使った言い方を書き出します。会社名や個人情報を公開用の記事企画へ残す必要はありません。
次にSearch Consoleで、検索パフォーマンスの「クエリ」を見ます。対象期間とページをそろえると、自社ページがどんな語で表示されたかを確認できます。表示のないテーマや、レポートに現れない語まで需要がないとは判断しません。Search Console公式解説
最後に検索の補完候補などで言い換えを探します。この順で、顧客の言葉、自社の検索実測、外部で見つけた候補を一つの表へ集めます。
業務名に、工程・つまずき・判断を掛け合わせる
「AI議事録」を例に、次のように広げます。
| 軸 | 問いかけ | 候補の例 |
|---|---|---|
| 工程 | その仕事のどこを進めたいか | 文字起こし、要約、決定事項の分類、翻訳 |
| つまずき | 何がうまくいかないか | 誤字、抜け漏れ、前回との違い、録音なし |
| 導入判断 | 導入前に誰が何を決めるか | 費用、社内共有、担当者、外注先の比較 |
三つの軸を全て機械的に掛け合わせる必要はありません。「議事録の決定事項とTODOの違いを知りたい」など、検索する人の質問として自然に読めるかを確かめます。社内の専門用語しか出てこなければ、相談時の実際の言い方へ戻します。
調べる段階と、記事で返す答えを合わせる
| 検索者の段階 | 求める情報 | 記事の答えの例 |
|---|---|---|
| 課題を理解する | なぜ起きるか、何が違うか | 原因の切り分け、用語と判断例 |
| 解決方法を探す | 自分で進める手順 | 操作・記入例・実行用プロンプト |
| 依頼先を比較する | 費用と担当範囲 | 比較表、見積もり前の準備 |
| 特定の会社を調べる | 提供内容と問い合わせ方法 | 自社サービスの条件と窓口 |
指名検索の読者へ一般的な用語解説だけを返したり、作業手順を探す読者へサービスの宣伝だけを返したりすると、問いに答えられません。候補ごとに「読者が欲しい答え」を一文で書きます。
候補を一つずつ検索して、上位ページの役割を読む
公開を検討する候補は、検索結果のタイトルだけでなく内容を確認します。操作手順、製品比較、用語説明のどれが中心かを見て、自社が用意した答えと合うかを比べます。地域・確認日・検索条件を記録し、検索結果が固定ではないことも踏まえます。
検索量を取得した場合はツール・地域・期間を残します。取得できない語は未取得のままにし、親語の数値を割り当てません。補完に出たことは、月間検索量の測定とは別です。
優先順位と既存記事への振り分けを決める
自社が答えられる素材があるか、サービスと関係があるか、既存記事で答えられないかを確認します。同じ質問を言い換えた候補は、一本へまとめる案を先に検討します。
企画表には「候補語/情報源/読者の質問/渡す答え/自社との関係/既存記事/次の確認」を置きます。検索量だけでは決めず、本文を裏付ける素材や相談とのつながりで、先に作る記事を選びます。
公開後は、想定した質問で表示されたか、別の問いで読まれたかを見ます。検索表示・クリック、サービスへの移動、実際の相談を分けて確認し、必要な追記や統合へ戻します。公開直後の少数値だけで成否を決めず、データ期間をそろえて比較します。支援範囲はマーケティング支援で案内しています。
候補を記事へ割り当てる記録例
検索語ごとに記事を一つずつ作る必要はありません。次は同じテーマの候補を整理する架空例です。
| 候補語 | 求める答え | 掲載の考え方 |
|---|---|---|
| AI導入 費用 内訳 | 何の費用が発生するか | 予算の内訳記事へまとめる |
| AI導入 社内工数 | 自社に残る準備・確認時間 | 同じ予算記事の社内作業の節へ |
| AI導入 会社 選び方 | どの相手へ何を頼むか | 比較質問を持つ別記事へ |
検索量が未取得なら空欄のまま残し、親語の値を代入しません。比較するときは地域・期間・提供元・類似語の扱いをそろえます。検索量順に制作しても、その値が自社への訪問数になるわけではありません。公開後に実際の検索語と記事の対応を点検します。
候補のキーワードは集まったものの、どれから記事にするか決めきれない場合は、提供サービスと、顧客からよく聞かれる質問をお知らせください。記事の優先順位をご相談いただけます。 キーワードと記事企画を相談