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GUIDE 22 / ルール・運用

AI研修の進め方|生成AIを業務で使うカリキュラムと実践課題

AI研修のうち生成AIの業務活用を扱い、社内実施と外部依頼の判断、90分のカリキュラム例、不足情報を含む演習、研修後の試行票を紹介します。

制作にAIを使用。具体例・計算例は説明用です。公開日:2026-09-20

AI研修には、AIの基礎知識、データ分析や開発、生成AIの業務活用など、異なる内容があります。研修・業務設計・PoC・実装の違いを先に整理すると、必要な範囲を選びやすくなります。この記事では、文章を扱う生成AIを社員が業務で使うための研修を取り上げます。

生成AI研修の目的は、操作を一度体験することに加え、社員が自分の仕事で何を試し、何を確認すればよいか分かる状態を作ることです。見栄えのよい文章ができても、職場で使う資料や確認者が決まっていなければ、活用が止まる場合があります。

研修では、対象者の仕事、完成物、入力できる情報、研修後の試行をつなげます。この記事のカリキュラムと演習は設計例であり、実施済みの顧客研修や効果の報告ではありません。

対象者と、研修後にできることを決める

対象 扱う題材の例 研修後の完成物
初めて使う社員 架空の会議メモの整理 指示文と確認表
営業・事務担当 問い合わせの条件整理 事実・不明点・返信の下書き
推進担当 自社業務の試行設計 対象業務と評価の記録票

「全員がAIを使えるようになる」という目標だけでなく、どの仕事のどの部分を扱えるかまで決めます。教材には、入力してよい資料かどうかも含めます。安全な利用を考える際は、IPAのAI利用者向け資料も参照できます。

社内で実施するか、外部へ依頼するか

教材を作る担当、出力を確認できる担当、利用ルールが社内にそろっていれば、小さな演習から始められます。資料の整理や演習設計から支援が必要なら、外部へその部分を依頼する方法があります。費用の大小だけでなく、準備と確認を誰が担うかで比べます。

外部へ相談する際は、対象者と人数、普段の仕事、利用環境、入力ルール、教材の有無を伝えます。講義、教材準備、演習の確認、研修後の試行支援を分けて、必要な範囲を確認してください。

90分の研修を組む例

時間 内容 確かめること
15分 使う範囲と入力ルール 教材と実データの違いを理解する
15分 指示文の作り方 目的・材料・条件・形式をそろえる
25分 個人で演習 資料から下書きを作る
20分 二人で確認・修正 不足や誤りを原資料と照合する
15分 職場での試行を決める 対象、確認者、次に試す場面を残す

時間配分は例です。利用環境の準備やアカウントの確認に時間がかかる場合は、研修前に済ませるか、別枠を設けます。受講人数が多い場合は、質問対応と出力確認の担当も増やす必要があります。

実践課題には、情報が足りない例を入れる

営業事務の演習なら、架空のサービス資料と三つの問い合わせを渡します。

問い合わせ 練習すること
数量と希望日が書かれている 明記された条件を取り出す
「なるべく早く」とだけ書かれている 具体の日付を作らず質問にする
資料にないサービスを希望している 提供できると決めず確認事項にする

完成物は、事実、不明点、返信案の三つにします。文章の上手さだけでは、何を確認して書いたかが見えないためです。実際の顧客情報を教材にする必要はありません。

確認する観点を、演習前に示す

  • 資料にない価格・日付・実績を加えていないか。
  • 既に相手が伝えたことを聞き直していないか。
  • 次の判断に必要な質問を選べているか。
  • 社内確認用のメモと、相手へ見せる文章を分けたか。

確認担当には、「不明な希望日を確定したら修正する」のような判断例を渡します。AIの出力が変わっても、同じ観点で振り返るためです。社員の評価をAIだけで決める仕組みではなく、学習上の改善点を見つける演習として扱います。

作って終わらず、一か所を直して比べる

最初は受講者が指示を考えます。次に別の受講者が資料と照合し、修正が必要な箇所を挙げます。最後に、指示や材料を一か所変えて結果を比べます。

例えば「もっと正確に」ではなく、「希望日が不明なら、返信案で希望日を確認する」と直します。うまくいった指示と一緒に、なぜ修正したかも残します。Google Cloudの資料でも、プロンプトの目的と期待する結果を明確にし、試験と改善を繰り返す考え方が示されています。プロンプト設計の公式資料

研修後に持ち帰る一枚

自分の仕事で試す場面:
利用することが認められた資料:
作りたい完成物:
人が確認する内容と担当:
今回試さない範囲:
職場で確認しなければ決められないこと:
試した結果と、修正した点:

空欄は、研修中に無理に埋めず、職場で確認する事項にします。全員に同じ業務で使わせる必要もありません。研修後は、利用回数だけでなく、実際の仕事で使えたか、どこで止まったかを確認します。業務への定着と振り返りへつなげてください。

自社の仕事で試す研修を組む

社員が繰り返す作業と、教材にできる架空の例を整理して生成AI研修と業務活用を相談できます。まずは一つの仕事で、作成・確認・修正まで行う内容を決めます。

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