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GUIDE 85 / 営業・提案

AIで提案書の課題を整理する方法|要望・原因の仮説・提案を分ける

AIで提案書の課題を書く前に、相手の要望・確認済みの事実・原因の仮説・提案範囲を整理。発言の根拠を残す指示文と文章例を示します。

制作にAIを使用。具体例・計算例は説明用です。公開日:2026-09-20

提案書の冒頭に「業務効率化が課題」とだけ書いても、相手の仕事を理解した説明にはなりません。一方、AIがもっともらしい原因を補うと、相手が言っていない課題を提案の前提にしてしまいます。

課題整理では、要望、観察した事実、原因の仮説、提案する範囲を分けます。ここでは、提案書全体ではなく、最初の数段落を作る工程に絞ります。

「してほしいこと」と「起きていること」を分ける

架空の例として、顧客から「FAQをAIで作りたい」と相談されたとします。これは要望であり、なぜFAQが必要かという原因の説明ではありません。

要素 入力例
要望 よくある質問への回答をAIで用意したい
観察した事実 同じ質問への回答を、担当者が個別に作っている
まだ不明なこと 質問件数、回答の違い、既存文書の状態
原因の仮説 現行の回答を共有する場所が決まっていない可能性
今回の候補 質問と根拠資料を整理し、回答案を試す

既存のFAQがないのか、あっても探しにくいのかで、必要な作業は変わります。AIを使うことを先に固定せず、課題の説明から確認します。

仮説には、確認方法を添える

原因の仮説を提案書に書く場合は、何を見れば確かめられるかも示します。「資料が分散していると考えられるため、担当者が参照する場所と更新日を確認する」と書けば、次の作業につながります。

「属人化が深刻」「対応品質が低い」といった強い表現は、根拠がなければ避けます。相手の仕事を評価する言葉より、観察できる状態を記述する方が、認識を合わせやすくなります。

AIへ渡す指示例

あなたは提案書の編集担当です。商談メモから課題整理の下書きを作ってください。
出力:相手の要望/確認済みの事実/原因の仮説/追加質問/提案範囲
各項目に根拠の発言を付け、仮説には確かめる資料や質問を添えてください。
その表を使って課題整理の一段落を書き、未合意の目標は提案として区別します。
入力にない件数・時間・損失額を加えないでください。

生成した後は、主張の横に元の発言や資料名を置きます。出典を示せない文は、仮説に移すか削除します。

提案書の文章にする例

現在、同じ内容の質問に対して、担当者ごとに回答を作成されていると伺いました。まず、質問の種類と回答に使う資料を整理し、共通化できる範囲を確認します。そのうえで、担当者が確認して使う回答の下書きを試します。質問件数と確認時間は、試行前に記録します。

これは架空の例文です。「AIで何%削減」といった未確認の効果を加えず、対象と手順を説明しています。

相手と確かめるための一文を残す

課題の章を作ったら、「この理解と異なる点があれば教えてください」と確認できる形にします。相手が訂正した内容は、後の見積もりや評価条件にも反映します。最初の仮説を提案書の完成後まで固定しないことが、提案のずれを減らします。

必要な資料の集め方は提案書の準備ガイドを参照してください。

課題の仮説を、次のヒアリングで確かめる

「FAQを作りたい」という要望があっても、質問が多い原因が資料不足とは限りません。資料を探せない、担当部署が分からない、例外判断が多いなど、別の可能性を残します。

仮説 確認する材料 提案を変える条件
回答の原本がない 実際の質問と参照資料 まず回答内容の整理が必要
原本はあるが見つからない 検索・案内の流れ 資料の入口と分類を整える
部署で回答条件が違う 利用者の所属と適用条件 一つの回答へ統合しない
個別判断が多い 例外の件数と判断担当 FAQより相談の振り分けを整える

AIには、要望に沿った解決策を一つ作らせる前に、複数の仮説と確かめる材料を出してもらいます。どの仮説が採用されたかと、その根拠を残してください。「AIを使うこと」を先に確定せず、既存資料の整理だけで改善できる範囲も提案の候補になります。

提案の課題文がいつも抽象的になるなら、確認できた事実と追加で聞きたいことを分けて、提案準備の業務整理を相談する材料にできます。

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